IT業界で仕事をするうえで必要なのは免許ではない

まず、免許と資格の違いを説明したいのですが、なんとなく使い方の違いは分かっていても、言葉で説明はしにくいものです。
まず資格というのは、あることを行うために必要な条件。例えば自動車免許で言うところの年齢・視力などです。そして免許というのは、その資格を持っていることを国が認めるということなのです。簡単に言えば「資格を有していることを免許によって証明する」ということなのです。
なぜここまで免許と資格に関して説明したのかと言いますと、ITの仕事に、資格は必要なく、無資格でもIT企業で働くことができるという話をしたかったからです。
ITの仕事に就く上で実際に必要なのは経験とスキルで、未経験で新卒新入社員でも研修等できちんと学び、仕事をしていく上で色んな経験を積んでいくことが重要になってきます。したがってITの資格というのは免許ではないのです。しかし個人のスキル経験がどのくらいあるのか理解するためには、免許を保有していたほうが、中途採用や、転職などの際に役立ちます。
では、エンジニアや開発者に免許制を導入すればいいのではないか?という意見もあります。しかし免許制にしたからといって、個人のスキルの保証にはなりませんし、かえって車の免許で言うところのペーパードライバーが増えるかもしれません。実力の目安として免許制を導入することは、悪くはないと思うのですが、一連の作業の中で、この免許を持っていないからここまでしか作業できない。とか、ここからは別の免許が必要になる。など、ややこしい面も増えてきそうではありますよね。企業によってシステム面で障害が起きる場合もあるらしく、免許制の導入は賛否両論といったところです。
しかし全てを免許制にするわけではなく、一部免許制を取り入れるなどの意見も出始めているようで、なかなか折り合いがつかない問題のようです。

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